直射日光の反射が昼光率に与える影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The effects of reflection of direct sunlight on daylight factor
説明
室内の明るさを表す指標の一つである昼光率は、全天空照度に対する室内各点の照度比で与えられ、直射日光はないものとして計算される。しかし、直射日光が照射していれば、室内に直射日光が直接入射しなくても、直射日光の反射成分は少なからず室内に入射する。開口部の方位別に試算した結果、開口部の方位によっては、年間を通して半分以上の時間帯で、直射日光による間接成分が室内に入射することがわかった。本研究では、従来の昼光率の計算には考慮されていなかった直射日光の影響がどの程度であるか数値計算により検討した。対向建物の高さ・反射率の影響、対向建物までの距離を考慮し、室中央床面における開口部の立体角投射率と、対向建物条件が異なる場合の直接昼光率を比較検討した。直接昼光率は簡易的に開口部の立体角投射率で代用される場合もあるが、対向建物の反射率が低い場合、従来の天空光のみ場合で直接昼光率は立体角投射率の10-40 %、直射日光の反射成分を加味しても60-80 %に過ぎないことがわかった。
収録刊行物
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- 照明学会 全国大会講演論文集
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照明学会 全国大会講演論文集 38 (0), 60-60, 2005
一般社団法人 照明学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205547802368
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- NII論文ID
- 130006953286
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可