高放射率を有するアルミナ筐体による高輝度白色LEDの温度上昇低減

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Radiation Cooling Effects on White Light Emitting Diode Temperature with an Alumina Body of High Infrared Emissivity Material

抄録

近年、白色LEDの発光効率は著しく改善され、研究フェーズで160lm/Wまでに達している。この結果、医療、建築、美術など様々な分野への応用が期待されている。特に、昨今の省エネルギー需要の高まりとともに照明分野への展開が急速に進められており、高輝度の白色LEDは白熱電球相当の明るさで消費電力を1/10程度まで下げることができると言われている。ところが最近、高輝度の白色LEDにおいては、それ自身から発生する熱が100℃を越えると発光強度が低下するという問題が顕在化し実用化の障壁となっている。 従来、熱対策は金属筐体への熱伝導と自然空冷の組み合わせが一般的である。しかし、既存照明器具との置き換えを考慮した場合、同等サイズの金属筐体では白色LEDから発生する熱を問題の発生しない温度まで低減させることは難しい。これを解決するために小型電動モーターファンによる冷却も提案されているが、大型化を招き且つ省エネルギーの効果を低減させる。加えて、モーター音の発生は生活を豊かにする灯りとしての機能を低下させる。それゆえ上述の方法は、白色LED用途の冷却には適しておらず、根本的な解決策が求められる。 本研究では、既存白熱電球筐体相当の大きさで効率の良い冷却を実現するために、高放射率を有するアルミナ材筐体を用い放射冷却を試みる。加えて、その際の冷却効性能とメカニズムを検討する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205548954880
  • NII論文ID
    130006953514
  • DOI
    10.11515/ieijac.42.0.103.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ