コントラスト感度に基づく視認性評価法

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タイトル別名
  • Visibility Evaluation Method based on Contrast Sensitivity
  • Part1 Application Method to the Luminance Image with the Luminance Value of Wide Range
  • その1 広範囲な輝度値の分布をもつ空間への適用方法

抄録

これまで筆者らは、視覚系の多重チャンネルモデルに基づいた視認性の評価方法を提案している。この方法は、輝度画像をウェーブレット分解によって空間周波数成分に分解し、その空間的な変化量を取り、コントラスト感度に応じた重み付けを行うことで定量的に視認性を評価する方法である。<BR>本稿では、まず空間的な変化量を取る方法の改善方法を提案し、その方法を用いて新たに求めたコントラスト感度から重み係数を求めた。次に、広範囲な輝度値が分布する空間における本評価法の適用について検討した。これまでの評価法では、評価する輝度画像の平均輝度を求め、その値に近い平均輝度のコントラスト感度関数によって得られた重み係数を用いて重み付けを行った。そのため、広範囲な輝度値が分布する空間における評価が困難であった。そこで本稿では、ウェーブレット分解によって作成される近似画像が、空間周波数成分を取り除いたデータであり、平均輝度に相応する値であると考えられることに着目した。近似画像の値より重み係数を選択することで広範囲の輝度値が分布する空間における視認性の評価に対応できると考え、重み係数を求めたデータにおける近似画像の値とコントラスト感度関数の平均輝度を比較した。<BR>これらの結果、高い相関で重み係数が求められた。また、近似画像の値と平均輝度についても高い相関が示され、近似画像の値により重み係数を選択する方法が有効であることを確認した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205549231872
  • NII論文ID
    130006953675
  • DOI
    10.11515/ieijac.41.0.69.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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