間葉系幹細胞及びがん細胞における上皮間葉転換及びがん幹細胞関連分子に関するシグナルパスウェイ解析
書誌事項
- タイトル別名
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- Pathway analysis of epithelial-mesenchymal transition and cancer stem cell signaling in mesenchymal stem cells and cancer
抄録
幹細胞の分化及び自己複製は細胞内外に発現する分子により制御されている。がんのサブポピュレーションに存在するがん幹細胞(cancer stem cell; CSC)の起源と性質は未解明である。がん幹細胞の分子メカニズムとして、上皮間葉転換(Epithelial-mesenchymal transition; EMT)を伴うフェノタイプ変化が知られていることから、本研究において、CSC及びEMTに関連する分子について解析した。骨髄由来間葉系幹細胞及びびまん型胃がんのtotal RNAを用いたmicroarray解析により、びまん型胃がんにおいて間葉系幹細胞に比較してerb-b2 receptor tyrosine kinase 2 (ERBB2 or HER2)、prominin 1 (PROM1 or CD133)、aldehyde dehydrogenase 1 family member A1 (ALDH1A1)の遺伝子発現上昇が観察された。また、Wnt/beta-cateninシグナルパスウェイに属するcatenin beta 1 (CTNNB1)及びHedgehogシグナルに属するpatched 1 (PTCH1)の遺伝子発現上昇が観察されている。以上のことから、CSC及びEMT関連分子のシグナルネットワークパスウェイが明らかとなった。
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 44.1 (0), O-47-, 2017
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205549487360
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- NII論文ID
- 130006581910
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可