Study of the effects of NLRP3 inflammasome in the skin sensitization
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- KOUZUI Mai
- Laboratory for Safety Evaluation of Pharmaceuticals and Cosmetics Faculty of Engineering, Yokohama National University
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- MITACHI Takafumi
- Laboratory for Safety Evaluation of Pharmaceuticals and Cosmetics Faculty of Engineering, Yokohama National University
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- MEZAKI Minori
- Laboratory for Safety Evaluation of Pharmaceuticals and Cosmetics Faculty of Engineering, Yokohama National University
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- ITAGAKI Hiroshi
- Laboratory for Safety Evaluation of Pharmaceuticals and Cosmetics Faculty of Engineering, Yokohama National University
Bibliographic Information
- Other Title
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- 皮膚感作性におけるNLRP3インフラマソームの影響の検討
Description
<背景 目的><br>現在、動物実験代替法の一つとして、in vitro皮膚感作性試験human Cell Line Activation test(h-CLAT)の開発が進められている。しかし問題点として偽陽性評価があげられる。その原因の一つとして、Nod-like receptor family pyrin domain-1 containing 3(NLRP3)インフラマソームの形成が考えられる。NLRP3インフラマソームとは、Caspase-1の活性化を介したInterleukin 1β(IL-1β)やIL-18の分泌を促進する、細胞質内タンパク質複合体である。この複合体の形成に必要なNF-kBなどの炎症刺激やIL-1βの産生は他の先行研究によって、h-CLATの指標であるCD86、CD54に影響を与えることが報告されている。そこで本研究では、NLRP3インフラマソームの皮膚感作性への影響に着目し、h-CLATにおける偽陽性評価の改善を目的とした。<br><方法><br>被験物質として、NLRP3インフラマソームの形成が報告されているLipopoly saccharide(LPS)とグルコースを用いた。またh-CLATで報告されているサリチル酸などの複数の偽陽性物質を用いた。これらの被験物質のCD86、CD54の発現量をh-CLATをもとに測定した。<br>また、活性化caspase-1のタンパク質の発現量をウェスタンブロッティングによって解析した。<br><結果 考察><br>LPSの暴露によりCD86、CD54の発現が亢進した。NLRP3インフラマソームは細胞質内K+濃度の上昇により形成が抑制されるため、LPSとKClを同時に暴露した結果、CD86、CD54の発現亢進が抑制された。グルコースの暴露においても同様にCD54の発現が亢進した。また、先行研究と同様に偽陽性物質の暴露によるCD54の発現亢進を確認した。その際のタンパク質の発現量を解析したところ、サリチル酸の暴露によって活性化caspase-1の発現亢進が見受けられた。このことから、偽陽性物質の暴露によってNLRP3インフラマソームの形成が誘導されていることが示唆された。
Journal
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- Annual Meeting of the Japanese Society of Toxicology
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Annual Meeting of the Japanese Society of Toxicology 44.1 (0), P-60-, 2017
The Japanese Society of Toxicology
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205549732608
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- NII Article ID
- 130006582220
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed