白色発光無機EL素子の特性評価

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タイトル別名
  • Evaluation of characteristics of a white luminescence inorganic EL element

抄録

前回の報告では,純白色発光するEL素子を紹介し,正弦波電圧印加時における基本特性を示した。<BR>  今回は,前回より測定範囲を広げ,また印加電圧波形を変化させる等,様々な条件下での測定を行い,特性評価を行った。本測定用EL素子は,目標輝度が60cd/m2であり,このEL素子に適した駆動条件の検討を行った。<BR>  このEL素子に印加する電圧波形を正弦波,三角波,方形波とした場合,方形波はEL素子に突入電流が流れ,過大なストレスがかかり,輝度が低いことから,EL素子には不向きであるといえる。次に,正弦波と三角波では,三角波の方が正弦波と比べて僅かながら発光効率が高い。<BR>  正弦波を駆動波形とした時,目標とする60 cd/m2を満たしているのは,実効値電圧を110Vから120V,周波数は2kHzから3kHzと設定した場合である。<BR>  寿命試験を行った結果,このEL素子は約800時間で半減期を迎え,現段階では,寿命は短い。また,初期点灯から約240時間で急激に輝度が低下し,それ以降は緩やかとなる。<BR>  EL素子の輝度の低下に伴い,インピーダンスは増加していく。このことと,現在の寿命特性を考慮した場合,定電流回路で駆動することにより,見かけの半減期を延ばすことが可能である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205549809792
  • NII論文ID
    130006953948
  • DOI
    10.11515/ieijac.39.0.130.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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