トンネル照明における総視認率の検討(第二報)

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タイトル別名
  • Total revealing power of the tunnel interior lighting

抄録

総視認率は視認性の尺度であり、シルエット視の累積存在確率と逆シルエット視のそれの和と定義されている。しかしながら、従来より道路・トンネル照明ではシルエット視を主体に視認性を考えており、総視認率の考え方は、これまでほとんど採用されなかった。一方、2002年から2003年にかけて行われた調査結果から、高速道路上の落下物の反射率20%におけるシルエット視の累積存在確率は65%であり、Smithの曲線よりも相対的に反射率の高いものが多いことがわかった。これは、逆シルエット視で視認される可能性が相対的に高くなることを意味し、総視認率を用いることの有用性を示唆するものである。この結果をもとに、総視認率を採用した場合の高速道路におけるトンネル照明の視認性について考察した結果、所要の総視認率を得るためには路面輝度の確保が肝要であること、また、これまで鉛直面照度はできるだけ低く抑えることが望ましいとされてきたが、鉛直面照度は先行車の視認性改善等の目的に応じて選択できることがわかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205550557312
  • NII論文ID
    130006954240
  • DOI
    10.11515/ieijac.36.0.48.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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