LEDのパルス点灯時の実効光度向上効果における発光色シフトの影響

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タイトル別名
  • Effect of the color shift on effective intensity enhancement by repetitive pulsed operation of LEDs

抄録

著者らはLEDの瞬時応答性を利用することで、臨界融合周波数(CFF)よりも速い繰り返しパルス点灯でも実際の発光強度よりも明るく感じることを実証している。高い実効光度向上効果を得るためにはデューティ比を低くする必要があり、例えば繰り返し周波数60 Hz, デューティ比5%で1.5~2倍程度の実効光度向上率が得られている。そのため、パルス点灯時は短いオン時間に電流を集中して注入することになり、LEDの発光色が変化する。したがって、上記の実効光度向上率には、発光色シフトが被験者の判断に与える影響が含まれているため、その分離を試みた。同じ型式で特性の揃った2個のLEDを用意し、一方を直流、他方をパルス点灯させる。被験者は2個のLEDを同時に直視し、またはLEDに照らされたミニチュアカーを見て(間接視)、どちらのLEDが明るいかを判断する。各LEDの発光強度をランダムに設定し、50回程度実験を繰り返す。被験者の判断として、同じ明るさと感じたときの各LEDの光束の組から、最小二乗法により(直流)/(パルス)光束比を算出し、実効光度向上率とした。同時に、各LEDのCIELAB色度空間上での距離により発光色シフト量を定量化し、実効光度向上率との関係を検証した結果、青色LEDを間接視として用いた場合、発光色シフトの影響を除いても、純粋なパルス点灯の効果で実効光度が向上するという結果が得られた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205552765696
  • NII論文ID
    130006954565
  • DOI
    10.11515/ieijac.43.0.118.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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