アルコキシ置換基を導入したジフェニルキノリン-<i>N</i>-オキシル誘導体の合成および物理化学的性質

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis and Physicochemical Properties of Diphenylquinoline-<i>N</i>-oxyl Derivatives Bearing Alkoxy Groups

説明

2,2-diphenyl-1,2-dihydroquinoline-N-oxyl(1)は、スピンが分子全体に非局在化しており,周辺置換基がラジカルの物理化学的特性に及ぼす影響は大きい。以前,6,7位にメトキシ基を有する類縁体(2)を合成し,メトキシ導入が色調および磁気特性に及ぼす影響を報告した。今回,6,7位をメチレンジオキシで縮環した誘導体(3)の合成,およびその電子状態に及ぼす導入置換基の効果を議論する。1が赤色であるのに対し,3は緑色を呈した。UV-visスペクトル測定の結果,650nm付近にまでおよぶ吸収端の長波長シフトが観察された。ESR測定の結果,aN値は1mT程度となり,不対電子のキノリン環内への非局在化が示唆された。なおSQUID磁束計を用いた固体状態の磁気特性も併せて報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205554030592
  • NII論文ID
    130005010906
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.17.0.123.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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