ホルムアミジンウレア誘導体の気相塩基性度

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タイトル別名
  • Gas phase basicity of formamidine ureas

抄録

代表的な6種のホルムアミジンウレア誘導体(RN=CHN(Me)CONHMe)の気相塩基性度をFT-ICRを用いたプロトン移動反応の平衡定数の測定から決定した。さらに、理論計算(B3LYP/6-31+G*)を行い、プロトン付加位置及び塩基性度に及ぼす構造効果を解析した。気相塩基性度は置換基RのσIに対してρI = -33の優れた直線相関を与えた。この大きいρI値はイミノ窒素にプロトンが付加し、置換基(R)のβ位置の炭素上に陽電荷が生成することを示唆する。これは理論計算の結果にも一致し、分子内水素結合によるプロトン付加体の安定化が塩基性度の決定に重要な寄与をしていることを示唆する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205554255616
  • NII論文ID
    130004646403
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.55.0.67.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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