アルキルフラーレンカチオン‐その発生、単離と安定性

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タイトル別名
  • Alkylated Fullerenyl Cations : Their Generation, Isolation, and Stability

抄録

フラーレン骨格に正電荷をもつカチオンの発生は困難と考えられて来た。我々は、モノアルキルフラーレンカチオンRC60+およびRC70+を超強酸中で発生させ、NMRで観測することに成功した。また、カチオンの加水分解平衡定数(KR+)および塩化物(RC60Cl, RC70Cl)のソルボリシス速度によりRC60+およびRC70+の熱力学的安定性を精密に評価し、これらがt-ブチルカチオンと同等の安定性を持つことを明らかにした。さらに、RC60+は超強酸中だけではなく、中性の有機溶媒中でも安定溶液として発生できることを確認するとともに、そのSbCl6-塩を固体として単離することに成功した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205555260288
  • NII論文ID
    130005011214
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.17.0.58.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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