エステルの酸加水分解に関する理論的研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Theoretical Study on Acid catalyzed hydrolysis of Esters.
説明
自然界に放出された化学物質の畜積性や毒性の検討には,それらの自然分解性の迅速かつ低コストな評価手法の導入が求められている。化学物質の自然分解性を理論計算により評価する方法は、この面で有効な手法と考えられる。本研究では、エステル類の自然分解性を検討するために、密度汎関数理論(DFT)計算を酢酸メチルに適用し、酸性条件下でのAAC2およびAAL2機構による加水分解の機構の検討を行った。その結果,(1)有機化学教科書記載の四面体型中間体の生成には,2つの水分子が関与すること,(2)中間体から酸とアルコールへの分解は,2つ目の水分子を介して行われるプロトン移動が重要であること,(3)AAC2機構の遷移状態は,AAL2機構のそれより,9.9 kcal/mol安定であること,が判明した.
収録刊行物
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- 基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
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基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集) 18 (0), 71-71, 2006
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205555372672
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- NII論文ID
- 130004645171
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可