ラネーニッケルを用いた新規な大環状ビシクロアルカン類の合成、構造および機能

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タイトル別名
  • Synthesis, structure and functionality of novel large-sized bicycloalkanes through Raney-nickel reduction

抄録

ビシクロ[n.n.n]アルカン類は、その合成例が非常に少ないが、その理由は汎用性のある合成方法がないためである。最近我々はトリス(2-チエニル)メタンを構成単位とするカゴ型分子の簡便な合成を報告しており、今回それらに対して水素加圧下でラネーニッケル還元を施す脱硫水素化反応が、大環状ビシクロアルカン類の一般的な合成法となりうることを見い出した。得られた化合物のうち、レゾルシノールを置換基として持つビシクロ[10.10.10]ドトリアコンタン誘導体は結晶化し、その分子構造を明らかにすることができた。また6枚のベンゼン環を含むビシクロ型シクロファン類からは、銀イオンとの錯形成を示唆する結果を得た。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205555400448
  • NII論文ID
    130005011136
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.17.0.330.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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