気相単分子分解における多重水素転位の基質構造と反応性 ―4セクタータンデム質量分析計による検討―

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タイトル別名
  • Multiple Hydrogen Transfer during Metastable Time Window on Gas Phase Unimolecular Dissociation Using a Four Sector Tandem Mass Spectrometer

抄録

4セクタータンデム質量分析計を気相単分子イオン反応の反応フラスコに見立て、非対称1,3-ビス(オメガフェニルアルカノイル)-1,3-ジアザシクロアルカン-2-(チ)オン誘導体から生じる種々のラジカルカチオンを先行2セクターで基質イオンとして選択し、第3フィールドフリー領域でメタステーブルイオン検出タイムスケールの高エネルギー分解(加速10 keV)条件の反応生成物イオンを、後続2セクターで質量分離・検出した。今回は、鎖長の互いに異なる非対称アシル部分からヘテロ環部分への「競争的多重水素転位」に焦点をあて、転位水素供給部位としてのアシル鎖長vs.転位水素受部位のヘテロ環構造の微小変化、の影響を重水素標識体の挙動とも合わせて一括して報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205556018560
  • NII論文ID
    130004645487
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.2008.0.356.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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