キャビタンド-ポルフィリンのメタン包接に関する速度論的および熱力学的検討

DOI
  • 中沢 順
    九州大学大学院理学府
  • 榮 慶丈
    広島大学大学院理学研究科 広島大学量子生命科学プロジェクト研究センター
  • 相田 美砂子
    広島大学大学院理学研究科 広島大学量子生命科学プロジェクト研究センター
  • 成田 吉徳
    九州大学先導物質化学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Kinetic and Thermodynamic Study on Methane Encapsulation in Cavitand-Porphyrin

抄録

生体内においてP-450などの酵素は基質である炭化水素を疎水性場に取り込み、近傍の高原子価金属酸素種により酸化している。我々はこの酵素型酸化反応を人工的に模倣するため、キャビタンドとポルフィリンを組み合わせたカプセル型化合物MCP(M = H2, Zn, Ni, Pd)を合成し、これらが小炭化水素分子を包接することを報告した。今回は、H2CPのメタン包接を1D-1H NMR、2D-EXSY法等によって平衡定数、交換速度定数、標準エンタルピーおよびエントロピー変化、活性化エネルギー等を包括的に求めた。またMP2計算により包接前後と遷移状態におけるエネルギーを求め実験値と比較し議論する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205556376320
  • NII論文ID
    130004644988
  • DOI
    10.11494/kisoyuki.18.0.23.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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