女子短大生の食生活の実態と意識

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タイトル別名
  • Actual state and consiousness of dietary habits among junior college students

抄録

目的 生活習慣病予防のために若年女子に対して正しい食生活を指導する一助となることを目的として、食生活指針を基に作られたアンケート用紙を用いて意識調査を行なった。平成10年度より16年度に行なった食生活実態調査も合わせて検討したので報告する。方法 食生活指針に関する調査は平成16年度入学生に行なった。調査内容は食事を楽しく摂っているか、1日の食事リズムと生活リズム、栄養のバランス、摂取内容と食事バランス、穀類、野菜、乳製品、豆類等の摂取率、適正体重、食文化と地域の産物、保存法と表示、健康についてである。有効回答数は生活文化専攻28名、健康栄養専攻57名であった。統計処理はSPSSを用いた。食生活実態調査は平成10年度より16年度の生活文化科学生442名を対象に行なった。結果 食生活指針の第一項目は食事を楽しみましょうとなっているが、98%の学生がだいたいおいしく食べていると答えている。朝食、昼食、夕食もきちんと摂っていると言う学生が多いが、毎日家族揃って朝食を摂る学生は14%と少ない。ご飯離れが進んでいると言われているが、85%の学生が毎日ご飯を食している。しかしほとんど食べない、たまに食べる学生が15%いるというのは問題である。専攻別にみると脂質の摂取過剰について注意している、塩分摂取過剰に注意しているのが有意に健康栄養専攻の学生が多かった。また自分の健康目標を作っている、意識して身体を動かしているという項目においても有意に健康栄養専攻の学生が多く、健康意識に関しては高いと言える。正しい食生活の指導を行なうことにより、改善されていくことが期待できる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205557057920
  • NII論文ID
    130006955184
  • DOI
    10.11428/kasei.58.0.60.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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