キウイフルーツ等マタタビ属果実の糖質、糖アルコールおよび有機酸組成
書誌事項
- タイトル別名
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- Sugar, sugar alcohol, and organic acid composition of fruit of different <I>Actinidia</I> varieties
説明
目 的 キウイフルーツ等マタタビ属果実には,さまざまな品種・系統がある1).これらの果実に含まれる糖質,糖アルコールならびに有機酸組成の品種間差異に関する報告は少ないため,検討を行った.<BR> 方 法 ニュージーランド系キウイフルーツ(Actinidia deliciosa)5種,中国系キウイフルーツ(A. chinensis)7種,シマサルナシ(A. rufa)2種,サルナシ(A. arguta)8種ならびに種間雑種3種の適熟期果実を実験に供した.各々の可食部より得られた抽出液を試料として,糖質および糖アルコールはアミノカラムを,また,有機酸はODSカラムを用いたHPLC法により定量した.<BR> 結 果 キウイフルーツおよびシマサルナシ果実のグルコース,フルクトース,スクロースおよびmyo-イノシトールの濃度は,それぞれ2.5~4.4 g/100g,2.5~4.2 g/100g,1.3~4.0 g/100g,および0~0.18 g/100gの範囲にあった.またサルナシでは,それぞれ0.72~1.6 g/100g,0.88~1.8 g/100g,4.1~7.8 g/100g,および0.58~0.98 g/100gの範囲にあり,キウイフルーツと比較してスクロースの割合が高く,また,myo-イノシトール含量が顕著に高いことが示された.一方,キウイフルーツ果実に含まれるクエン酸,キナ酸およびリンゴ酸の濃度は,それぞれ0.84~1.29 g/100g,0.88~1.12 g/100gおよび0.14~0.39 mg/100gの範囲にあった.これと比較すると,シマサルナシ果実ではキナ酸の割合が高く,サルナシ果実ではキナ酸の割合がやや低い傾向を示した.<BR> 1) Nishiyama, I. (2007) Fruits of Actinidia genus. Adv. Food Nutr. Res. , 52, 293-324.
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 59 (0), 109-109, 2007
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205557118976
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- NII論文ID
- 130006955276
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可