ファッション雑誌掲載に見る2色配色の色彩感情評価

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タイトル別名
  • Color affection produced by two-color combinations appeared in fashion magazines

抄録

目的 2色配色の感情効果について研究を行っているが、ファッション雑誌から女子大学生が12種の色彩感情に当てはまる2色配色の服装を自由に選んだものについて、その配色から色彩感情の傾向を検討した。更に昨春調査実施の結果(日本色彩学会第36回全国大会発表、2005)と昨秋実施の結果とを比較し、季節による差の有無も検討する。<BR>方法 2005年11月号の国内若い女性向けファッション雑誌13誌中の、上衣と下衣が2色配色の女性服で、次に示す12の色彩感情を表している配色を、40名の女子学生にイメージごとに1つずつ選ばせた。12個のイメージとは、前回同様に、派手な、地味な、スポーティ、エレガント、緊張した、ゆるんだ、ゴージャス、シンプル、好きな、嫌いな、調和、不調和である。それらを、「トレーニングカラー120」(日本色彩株式会社製)の120色と照合して、12個の色彩感情ごとに、色相別トーン別に集計した。<BR>結果 12個の形容詞ごとに、2色配色を色相の観点から、同一色相配色、異色相配色、無彩色と有彩色の配色、無彩色同士の配色、以上の4つに分けて結果(割合)をみた。全体の平均百分率では、無彩色と有彩色の配色が春49%、秋48%と最も多く、異色相配色(春39%、秋36%、)、無彩色同士の配色(春5%、秋10%)、同一色相配色(春7%、秋6%)の順であったが、無彩色と有彩色の配色と無彩色同士の配色を合わせると春53%、秋58%を占め、これは服飾の配色における無彩色の多用を示した。この点では春秋の差が認められなかった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205557349888
  • NII論文ID
    130006955502
  • DOI
    10.11428/kasei.58.0.250.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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