女子大生のプロポーションの意識と着装行動

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書誌事項

タイトル別名
  • Consciousness of physical proportion and dressing behavior of female university students.
  • A comparison of the surveys in 1991 and 2006
  • ―1991年と2006年の対比―

抄録

【目的】1991年に表題に関するアンケート調査を実施し、第44回本大会において報告した。2006年に前回と同様の調査を実施し両調査結果を対比することにより、女子学生の意識が15年の経過の中でどのように変化してきたかについて考察した。 【方法】アンケートの調査対象者は関東地区の女子大生、有効回答数は200である。なお、前回の調査対象者も関東地区の女子大生、有効回答数は200である。主な調査項目はプロポーションに対する関心度、自己の現実と理想のプロポーション(21身体部位につき5段階評価)、日常の着装行動(43項目につき該当項目を選択)である。調査データは因子分析、平均値の差の検定、比率の差の検定等の統計処理により解析した。 【結果】着装行動の工夫については、前回の調査から、全体のバランスや下半身に配慮し、すっきりしたスポーティな服装を心掛けている様子が伺えたが、今回の調査との間で統計的検定をした結果43項目中29項目に有意差が認められ、シャツ類をスカートやパンツの上に出し、レースやフリルのついた衣服、短めの上着を好んで着用する傾向にあり、近年のフェミニンな服装の流行の影響がみられた。プロポーションに対する意識については因子分析により、太さ、バスト、丈、ウエトのくびれ、ヒップライン、肩傾斜の因子は1991 年・2006年、現実・理想に共通に抽出された。抽出された因子について現実と理想の平均因子得点を算出し統計的検定を行った結果、1991年、2006年ともに太さとバストの因子において現実と理想の間に有意差が認められ、因子構造は両年とも同傾向を示した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205557527552
  • NII論文ID
    130006955707
  • DOI
    10.11428/kasei.59.0.276.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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