ストレッチ製品のダミー及び人体での衣服圧の関係

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タイトル別名
  • The relation of clothing pressure of stretch clothes on the human body and a leg dummy

抄録

目的 足のむくみ防止や痩身効果をねらったパンティストッキング、筋力をサポートして体型補正、姿勢矯正、運動能力向上をうたったガードルやスパッツ等の締め付け力を強化したストレッチ製品が増えている。しかし、これらの製品の衣服圧測定方法は統一されておらず、衣服圧表記も消費者にとってわかりにくい。そこで、標準的な測定法を提案する一環として、人体上における衣服圧と、20代女性標準体型データに基づくダミー上での衣服圧を計測し、両者の関係を検討した。 方法 サンプルは締め付け力に違いがあるパンティストッキング類、ガードル類、スパッツ類合計9点とした。これらの衣服圧を20代女性被験者30名(Mサイズ)の人体および下半身ダミー(七彩製MP-20)で計測した。衣服圧センサーはエアパック式(AMI製)を用い、計測ポイントは各アイテム別に10点以内とした。被験者については下半身形状を計測した。 結果 (1)被験者の体型は20代標準体型データの範囲であった。(2)人体で測定した衣服圧はパンティストッキング・ハイソックスでは下腿最大囲前面、下腿最小囲後面で、ガードルでは腹部外側、大腿囲前面で、スパッツでは下腿最大前面など硬い部位で大きくなり、腹部、臀部などの柔らかい部位では小さい。(3)人体およびダミーでの衣服圧測定値間には直線関係が示され、相関係数はパンティストッキング、ハイソックスの強圧タイプ、ガードルの弱圧タイプで高く、部位別には人体の皮下組織が硬い部位で高い。ガードルの場合、衣服圧は人体よりダミーでの測定のほうが大であった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205557543552
  • NII論文ID
    130006955736
  • DOI
    10.11428/kasei.59.0.267.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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