すしの文化と消費行動に関する調査
書誌事項
- タイトル別名
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- Investigation on culture and consumption action of the SUSHI
- the regional difference of the Chiba
- -千葉県内の地域差について-
抄録
【目的】千葉県のすしは巻きずしでも断面に絵柄の計算された「太巻きずし」が有名である。本研究では、千葉県を8つの地域(都市部、北総東部、北総西部、内房、外房、海岸南部、内陸南部、内陸北部)に分け、家庭におけるすしの消費行動と文化を把握するためにアンケート調査を実施した。<BR> 【方法】アンケートは自己記入式の用紙を家庭で主に調理を担当している41~64歳の女性(都市部78名、北総東部46名、北総西部52名、外房25名、内房67名、海岸南部42名、内陸南部51名、内陸北部113名)に各地域で配布し、その場で記入、回収をした。調査は平成18年6月から10月に実施した。調査内容はすしについての嗜好・印象、家庭で作るすし、中食としてのすしの利用であるが、今回は、千葉県内におけるすしの嗜好、食生活の中でのすしの利用に地域差が残存しているかについて報告をする。<BR> 【結果】全ての地域ですしは好まれ、ごちそうという印象が示され、食べるすしは握りずしが多くあげられた。家で作るすしについては、全ての地域で散らしずしを作る頻度が高いほか、都市部では手巻きずし、北総ではいなりずし、内陸地域では太巻きずしが特徴的であった。すしの具材では、混ぜる具として、全ての地域でにんじん、かんぴょう、しいたけがあげられた。散らす具については、卵、のり、さやえんどう、えびなどの他に、海岸部ではあさり、まぐろなど魚介類があげられた。中食としてのすしの利用については、全ての地域でかなり頻度が高く、場所と時間を問わず、嗜好を即座に満たせる利便性が高頻度の利用につながったと考えられる。
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 59 (0), 227-227, 2007
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205557600512
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- NII論文ID
- 130006955841
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可