男子大学生の子育て意識に関する研究

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A study on the role awareness for child care of university student

抄録

【目的】男子大学生の父親イメージ、子育て意識を明らかにし、その意識に影響を与える要因について考察していく。父親の育児への関与が社会全体で求められる中で、男子大学生がもつ父親イメージ、親になる意識についての研究がすすめられている。本研究では、日本人男子大学生の父親イメージとそれに影響を与えている要因について考察する。また育児関与度の高いスウェーデン人男子大学生との比較を行い、両者の意識の特徴や違いについて考察する。<BR> 【方法】関東近郊の日本人男子大学生240名。調査期間は2008年6月~8月。スウェーデン人男子大学生70名。調査期間は2008年10月~11月。自記式質問紙調査。調査内容は、基本的属性であるフェイスシート、性別役割分業意識、親になるための準備状態測定尺度、家事、育児分担、子どもへの親和、子どもイメージ、子どもとのふれあい体験、性の受容、両親の職業と両親に対する意識などである。<BR> 【結果】日本人男子大学生は、質問紙の配布240部に対し、回収数202部、有効回答は200部(84,2%)であった。一方、スウェーデン人男子大学生は、配布70部に対し有効回答52部(74,3%)であった。また日本人男子大学生については、子どもとのふれあい体験はボランティアや授業のほか、きょうだいの世話、親戚の子どもの世話などを通して行っていた。体験の時期は小学校時期から中学校時期が中心。中でも近所の子どもと遊ぶ、きょうだいの世話など繰り返し子どもとふれあう体験をしている者は、子どもに対するイメージが肯定的であった。スウェーデン人男子大学生との比較では、日本人男子学生が子育てを意欲的に捉えるものの、父親になる自信があまりないことがうかがわれた。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205557890048
  • NII論文ID
    130006956260
  • DOI
    10.11428/kasei.61.0.141.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ