Concentration conditions for the detergency comparison of the multiple use detergents in Home Laundry

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  • 洗浄力比較のための多用途洗剤濃度の検討

Description

【目的】「人や環境にやさしい」「いろいろな用途に使える」「洗浄力が高い」と謳われた多用途洗剤が発表され,高価格で販売されている。これらの多くは衣類の洗濯として適用できるとされることから,その洗浄力について洗濯用洗剤と比較検討することにした。 <BR>【方法】汚染布は湿式人工汚染布((財)洗濯科学協会頒布)を使用した。洗剤は通信販売購入の多用途洗剤5種類と洗濯用合成洗剤1種類,店頭購入の石けん2種類,合成洗剤の洗浄力判定用指標洗剤(JIS K 3362)とした。洗濯条件は,Terg-O-Tometerを用い洗剤液1Lに対し汚染布(5×5_cm_)5枚,温度20および30℃,時間10分とした。すすぎは水1L3分間2回,乾燥は自然乾燥とした。洗剤濃度は,洗濯機使用時の洗剤使用量の目安(以下,目安量)およびcmcとした。洗濯は同一条件で3回繰り返した。洗浄効率は,光電反射計により汚染布の表面反射率を測定し算出した。pH,表面張力(輪環法)およびCOD(過マンガン酸カリウム法)も測定した。 <BR>【結果】目安量による多用途洗剤の洗浄力は,指標洗剤および石けんより同等あるいはそれ以上の高値のものが半数であり,1種類は著しく低値であった。目安量はcmc付近の設定が多いが,1種類は著しく希薄濃度,2種類は高濃度であった。目安量が希薄濃度の多用途洗剤はcmcでの洗浄力が著しく増加し,目安量が高濃度の洗剤はcmcでの洗浄力が低下した。多用途洗剤の洗浄力は種類によりバラツキが多く,COD値においても水質汚染の可能性が高いことが明らかとなった。また洗濯用洗剤として洗浄力を比較する場合,界面活性剤配合のものはcmcを確認する必要がある。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205558115072
  • NII Article ID
    130006956535
  • DOI
    10.11428/kasei.60.0.119.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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