工芸茶の微生物汚染状況
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- 岡崎 貴世
- 四国大・院
書誌事項
- タイトル別名
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- Microbiological contamination of Chinese artistic flowering tea balls
抄録
【目的】工芸茶は、百合や千日紅、茉莉(ジャスミン)などの花弁を、茶葉で包んで糸で縛り成形したもので、お湯を注ぐと茶器内で花が開き、目で見て楽しむことのできる茶である。しかし緑茶や紅茶などの茶葉は微生物で汚染されていることが多く、茶葉由来の微生物の増殖によって衛生的な問題が起こりうる危険性がある。特に工芸茶は花弁や糸を使用して手作業により成形されているため、衛生面での不安が持たれる。そこで、工芸茶の微生物検査を行い、茶葉を汚染する主な細菌叢を調査した。さらに茶抽出液中の嗜好成分の定量を行なった。<BR>【方法】試料には、製造元と原材料の異なる工芸茶9種類を用いた。微生物検査は、標準寒天培地とPDA培地を用いた混釈法で行った。茶抽出液は工芸茶1個に200mlの熱湯を注ぎ、10分間おいたものを1煎目とし、以降10煎目まで調製した。茶抽出液中のカテキン類、グルタミン酸は、HPLC、ニンヒドリン比色分析により定量した。<BR>【結果】検査したすべての工芸茶から細菌・真菌が検出された。各工芸茶から分離された細菌は、特に芽胞形成菌であるバチラス属菌が多いことがわかった。茶抽出液中のカテキン類の濃度は抽出回数とともに減少したが、一部の工芸茶では1煎目よりも2、3煎目で上昇するものがあった。しかし、グルタミン酸濃度はすべての工芸茶で1煎目が最も高く、2煎目以降減少した。以上より、工芸茶1煎目は、多くの微生物や茶葉の汚れなどで汚染されている可能性があるため、2煎目以降を喫茶するほうがよいと思われた。また、2煎目ではグルタミン酸濃度が減少するが、1煎目の抽出時間を短縮することで減少量を抑えることができると考えられた。
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 60 (0), 159-159, 2008
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205558156416
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- NII論文ID
- 130006956614
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可