Studies on fabric softeners(No.4)

Bibliographic Information

Other Title
  • 家庭用柔軟仕上げ剤に関する研究(第4報)
  • Search and evaluation of deodorizing agents
  • 防臭基材の探索とその効果

Description

【目的】 近年、家庭用柔軟仕上げ剤は、消費者の生活行動や求めるニーズに対応し、衣服に柔らかさや香り付与をするだけでなく、抗菌性、吸水性、しわ除去効果など非常に多機能化している。また、最近では現代人の清潔志向の高まりとともに、自分のニオイや他人のニオイが気になる人が増えている状況を踏まえ、汗、タバコなどの嫌なニオイを防ぐ効果のある防臭デオドラント柔軟剤も発売されている。そこで、本報では各種基材、及びそれら基材を配合した柔軟仕上げ剤について、消費科学的視点で防臭効果を評価した結果について報告する。【方法】 防臭基材のスクリーニング試験:各種基材をアクリルジャージ布(2cmx2cm)に噴霧し乾燥することにより試験布を作成した。その試験布にアンモニア、イソ吉草酸、酢酸などの汗臭成分を滴下して20mlバイアル瓶の中に密閉した。1時間後、検知管法、もしくはガスクロマトグラフ(GC)法でヘッドスペースの汗臭成分濃度を測定し、基材をつけていない布の場合と比較した。消費科学的評価:実使用したタオル(綿100%)と肌シャツ(綿100%)を用い、基材及び柔軟仕上げ剤の防臭効果を官能で評価した。【結果】 スクリーニング試験において、植物精油(リッツェアキュベバオイル油、レモン油、ローズマリー油など)、ベタイン、アミンは高い防臭効果を示した。また、上記成分を含む柔軟剤で処理した衣料は、洗剤のみで洗った場合や一般的な柔軟剤で処理したときと比較して、長期使用したタオルや肌シャツの不快臭にも効果があった。特に抗菌性も高いことから、部屋干し時においてはその効果が顕著であった。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205558353920
  • NII Article ID
    130006956785
  • DOI
    10.11428/kasei.56.0.83.0
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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