環境・福祉を考慮したまちづくりマップの授業実践

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書誌事項

タイトル別名
  • Lesson plan for city planning map that considers environment and welfare
  • - It is method as for the collage -
  • - コラージュを方法として -

抄録

1.目的 これまでの高等学校家庭科住領域は、学習時間の確保にも困難さがあり、その内容は部屋の間取りやインテリアデザインなど個人の住環境の整備が中心に進められ、地域や社会を視座した生活環境を改善していく授業は少ない。そこで、住宅人権宣言にのっとり、誰もが案して暮らせ、働き、学び、育ち、人々との交流ができる「良好な環境とは何か」を考え、環境・福祉の住マップづくりとして、授業構成を考えた。この授業の目的は、生徒や誰でもが住みたいという住要求がどのようなものなのかを知り、それを表現すること、その要求を実現するためにどのようなことをすればよいのかを考え、社会を作るつくり手としての課題を探ることである。本発表はコラージュを使った方法を用い、この方法が環境・福祉住まちづくりマップ(以下住マップとする)にとって、有効であることを目的とする。2.対象となる生徒の実態、実施期間と方法 対象となる生徒は都内公立A高校2年生3クラス47名、B高校3年生2クラス43名である。対象の生徒は、いわゆる困難高校といわれ、暴言や携帯メール交信、漫画雑誌やプリクラ貼りなどの「内職」、化粧などを行い、授業には集中できない。殆どが就職する高校である。実施期間は2004年の2月から6時間で行った。方法:生徒を数人のグループに分け、各班で模造紙半分の大きさのマップを作成した。コラージュを使った表現方法としたのは、以下の理由からである。_丸1_グループ同士の交流ができる。_丸2_写真や旅行パンフレットの中から切り取り・貼るというコラージュの方法が、易しく、生徒の実態に愛、効果が期待できる。3.結果 生徒の作成した住マップは、A高校は合計14枚、B高校は12枚を得られた。模造紙1枚分を要求し、マップを作成した班が2つあった。また、グループ同士の交流が図られ、楽しみながら時がたつのも忘れ、作成できた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205558494976
  • NII論文ID
    130006956930
  • DOI
    10.11428/kasei.56.0.122.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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