異なる素材上の水滴の蒸発速度について

書誌事項

タイトル別名
  • About the evaporation speed of the sissile drop of water on the different subject matters
  • Material mainly on the tableware materials
  • -食器素材を中心とした素材-

説明

目的乾燥は、家事においての日常いろいろな場面にある。そこで、食器につく水滴の乾燥について本研究では水滴の乾燥速度が及ぼす食器の基板素材並びに気温、湿度、気流、水温の影響について考察した。<BR>方法電子天秤の上皿に基板素材を載せ、その基板素材のうえにイオン交換水を注射器を用いて水滴を作り、その重量を電子天秤で基板素材を載せたままの状態で一定間隔で測定し、同時に水滴のなす球冠の直径を測定した。基板素材は7種、温度は25℃から80℃、湿度は50%から95%、気流は3段階、水温は30℃から80℃と、それぞれの違いについて調べ、蒸発速度を計算した。<BR>また、水滴を球の一部と考え、中心を通る垂直面の断面について、円の上側部分と考え、水滴の幅と高さを算出した。さらに、体積・表面積・水滴が素材に対してなす角度、すなわち接触角について計算によって導き出した。そして、時間に対して、蒸発量/表面積を表した直線の傾きを蒸発速度Eとした。<BR>結果基板素材と温度の影響として、温度が低いと乾燥しにくいが、温度が高くなるにつれて乾燥しやすくなることがわかった。しかし、素材によってその乾燥のしやすさは異なっていた。25℃では6種類の蒸発速度はほとんど変わらないが、温度が上がるに従って、蒸発速度に差が出てくる。また50℃での乾燥のしやすさの順番は、液滴の球冠底面の直径、つまり幅の大きさの順に関係していることを見出した。そのほか、湿度・風速・水温によって蒸発速度が影響されるという結果が得られた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205558642048
  • NII論文ID
    130006957081
  • DOI
    10.11428/kasei.60.0.30.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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