長野県における淡水魚の食習慣

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書誌事項

タイトル別名
  • Fresh-water Fish in Dietary Habits in Nagano Prefecture
  • A questionnaire survey for the Junior College Students
  • 短期大学生を対象としたアンケート調査

抄録

【目的】既報1)において,長野県内の三市を対象とする調査で,淡水魚の利用割合が東海・北陸の他県に比べ有意に高かったことを報告した.本研究では,長野県内に所在する短期大学を対象とし,淡水魚に関する食習慣について調査を行うことで,若年世代の淡水魚利用の実態に関する基礎資料を得ることを目的とした.<BR>【方法】短期大学生計529名を対象とし,平成19年7月にアンケート調査を行った.調査項目は既報1)および予備調査を参考に行った.<BR>【結果】調査対象の出身地は長野県内が81.4%と多数を占めた.淡水魚13種について食経験を尋ねた結果,ウナギが最も多く,次いでニジマス,ワカサギ,アユ,マス,コイが続いた.よく食べる料理名としては,ウナギでは「蒲焼き」,「ウナ重」,ニジマスでは「塩焼き」,ワカサギでは「天ぷら」,コイでは「鯉こく」,マスでは「マス寿司」,アユ、イワナでは「塩焼き」といった代表的な料理が回答された.食経験について長野県内出身者と県外出身者を比較すると,一部の淡水魚種に有意差が認められた.<BR>長野県内各地に養殖地域が存在するコイについては,食経験ありが約半数,コイ料理を現在も食べている学生が2割を占め,現在も食べている理由としては「食卓に出る」が最も多かった.コイを「今後食べたいと思うか」については,約4割の学生が「はい」と答えた.コイ料理の中では,「鯉こく」,「うま煮」,「甘露煮」の知名度や食経験が高く,コイ料理を好む者に「鯉こく」や「あらい」の食経験がある者が多かった.<BR>1)中澤弥子、鈴木和江:日本調理科学会平成17年度大会、新潟(2005)

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205558684928
  • NII論文ID
    130006957122
  • DOI
    10.11428/kasei.60.0.316.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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