茶の調理への利用

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タイトル別名
  • Culinary use of tea

抄録

【目的】茶は日本の主要な農産物の1つである。近年、茶の機能性成分の研究成果が認められ、ガンやその他の生活習慣病の予防を考慮するとき、成分的に優れた飲料・食品である。〈BR〉 1993年お茶料理研究会が発足し、この研究会では、茶の機能性成分をはじめ、生産から消費にいたるまでの各分野からの話題を提供してきた。また、茶を食品材料として調理に利用したレシピを公募して『茶料理コンクール』を行っている。今回は、1995年から2004年までの10年間の『茶料理コンクール』への応募レシピから、茶が飲料だけでなく調理へ利用されている現状について、検討したので報告する。〈BR〉【方法】1995年から2004年までの10年間(10回)における茶料理の応募作品から、利用されている茶の種類、レシピ中に出現した食品の種類、茶の種類と調理への利用法などについて検討した。〈BR〉【結果】利用されていた茶の種類は、緑茶(玉露、煎茶、抹茶、ほうじ茶)、紅茶、ウーロン茶をはじめ、茶の新芽、飲んだ後の茶殻など多種類であり、最も多く利用されていたのは抹茶であった。レシピ中の茶以外の食品は、魚類や肉類、野菜類ではたまねぎやにんじんをはじめ45_から_50種類、いも類ではじゃがいも、さつまいも、ながいも、やまいもなど、油脂類ではバター、サラダ油、ゴマ油など、多様な食品が出現していた。茶の種類と調理への利用法は、抹茶を菓子に、煎茶をご飯ものにするレシピが多くみられた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205558930816
  • NII論文ID
    130006957324
  • DOI
    10.11428/kasei.58.0.193.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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