ボイセンベリー(ニュージーランド産)葉の特徴とその抗菌性について

書誌事項

タイトル別名
  • Antibacterial and characterization of Boysenberry leaves produced in New Zealand

説明

【目的】高度経済成長を遂げた我が国においては、使い捨てによる経済発展趣向からリサイクル型経済成長へと変化しつつある.そこで本研究では、バイオマス資源の用途開発の観点から、ベリー類の一種であるボイセンベリーの葉の成分を分析し、大量に廃棄されている葉の多目的利用性を検討することを目的とした.<BR>【方法】凍結乾燥されたボイセンベリー葉の熱湯抽出試料を用い、一般成分分析として、全波長、粗脂肪、還元糖、総たんぱく質、微量成分分析として、遊離アミノ酸、ポリフェノール、有機酸の定量を行った.また、Bacillus subtilisEscherichia coliに対し、ろ紙ディスク寒天平板法による抽出試料の抗菌性を検討した.<BR>【結果】遊離アミノ酸の定量でγ-アミノ酪酸(GABA)が215.52mg/100g含まれていた.加水分解後試料ではGlyが44倍、Gluが22倍、Alaが13倍と顕著に増加していた.ろ紙ディスク寒天平板法により、抽出試料の抗菌性試験を行った結果、調製直後の抽出液で、Escherichia coli 16.5mm 、Bacillus subtilis 15.6mmの阻止円が認められた.抽出液調製後1週間経過した抽出液では、調製直後に比べ抗菌性が79%に減少し、更に2週間経過した抽出液では63%に減少していた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205559015424
  • NII論文ID
    130006957383
  • DOI
    10.11428/kasei.58.0.163.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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