ニット生地縫製におけるシームの外観に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- A study on the seam appearance of knit fabrics sewn by a differential feed sewing machine.
- ―差動送り条件と生地物性との関係―
抄録
【目的】ニット生地の縫製には、差動送り機構を有するミシンがよく使用されている。差動送りはニット生地に必要な伸縮性をシームに付与したり、縫い伸びや縫い縮みなどのシームの外観を修正する場合などに利用される。本研究では、縫製により生ずるニット生地のシームの外観の傾向と布地の物理的特性との関係を明らかにし、良好なシームの外観を得るための縫製条件(送り条件)の設定方法を検討することにした。 【実験】縫製には、ニット衣料の裾や袖口のヘム縫いなどに用いられる、ステッチ形式406の工業用二重環縫いミシン(JUKI MF-7723)を用いた。ミシンの布送り機構は伸し縫いから縮み縫いまでが可能な差動送り(下送り)である。縫製条件は差動比および押え金圧力を組み合わせて設定した。試料は布地の構成および物理的特性の異なるよこ編地20種類を用い、ヘム縫いを想定し、コース方向に長さ50cm、幅5cmの試料を外表に2枚重ねて縫製した。縫製後、上下布の縫い縮み率、縫いずれ率を測定し、シームの外観を観察した。 【結果】初めに、差動比1.0で縫製した結果、上布は縫い伸びるものから縮むものまで広範囲に存在し、布地の性状による影響が確認できた。ここで、上下布縫い縮み率を目的変数、布地の物性を説明変数として重回帰分析を試みたところ、コース方向のEM、2HG5、表裏SMDと布地厚さを変数とする有意な重回帰式を導出することができた。次に、シームの外観が不良な試料について、差動比と押え金圧力を変化させて縫製を行い、良好なシームが得られる縫製条件を求めた。この結果を用いて、さらに縫製条件と試料の生地物性の関係を検討した。
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 60 (0), 208-208, 2008
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205559295744
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- NII論文ID
- 130006957591
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可