女性の労働と、少子化をのりこえたデンマークの可能性
書誌事項
- タイトル別名
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- Labor of a woman and Possibility of Denmark which got over declining birthrate
抄録
【目的】日本で深刻な問題である少子化の原因のひとつとして、女性の労働と家庭生活との両立が困難であり、どちらかを選ぱざるを得ない状況であることがあげられる。一方、デンマークでも、女性の社会参加による少子化が問題になったが、その後、出生率の回復した。この要因は、女性の社会進出を促進させた結果であった。本研究では、デンマークがどの-ように女性の社会進出を進め、出生串の向上に結びつき、その後どうなったかを調査することで、福祉国家における少子化および、少子化克服への糸口を考察する。<BR>【方法】文献調査:日本とデンマークの少子化の現状、女性の労働状況、出産育児への支援等で、Denmark Statistics総務省統計局の資料、人口動態調査、国民生活白書ご、NHK放送文化研究所の生活時間の国際比較などで検討した。<BR>【結果】日本では少子化が進み、2004年には1.288を記録した。デンマークの合計特殊出生率は1983年の1.37から、2004には1.778にまで回復した。これは、女性の社会進出促進による出生率の安定は、国家、労働市場、家庭の三者の協力体制により柔軟に社会が変革されてきた結果である。国家的には、地方分権の国家体制により、生活に結びついた部門は身近な地方公共団体が柔軟に対応できる。労働市場では、利用者、労働組合、政府、の三者の協力体制により労働者にとって柔軟な対応がなされたことにより、経済的・心理的、また生活時間においても余裕が*できた。その結果、女性は働きながら十分に労働と家庭生活と両立できるようになり、出生率の安定はもとより、福祉の充実4女性と男性の職業格差などの改善を引き起こしている。日本の出生率の向上にも、更なる女性の社会進出促進のための環境作りが最重要な課題となっている。
収録刊行物
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- 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
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一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 58 (0), 134-134, 2006
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205559300864
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- NII論文ID
- 130006957598
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可