東京都小平市学園東地区における育児・子育て環境の変化

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書誌事項

タイトル別名
  • Change of child-care environment in Gakuenhigashi district of Kodaira city in Tokyo

抄録

この研究は、科学研究費助成事業「基盤研究C」(代表:草野)として、「子どもの人権を守る地域コミュニティづくりと保育所のあり方に関する研究会」が2011年に実施した「乳幼児の生活実態、子どもを取り巻く地域環境、社会資源、育児・子育て意識等の調査」結果と、 1974年に「子どものシビル・ミニマム研究会」が実施した「乳幼児の生活実態調査」結果を縦断的に比較検討することを目的とし、佐野英司らで行った。方法として、2011年8月~9月に、東京都小平市東部地区のうち、就学前の子どもがいる家庭1,440世帯へ質問紙を郵送した。このうち、570世帯より回答を得た(回収率39.6%)。質問項目には、乳幼児を抱えた家庭の生活状況について、就学前の子どもの生活について、子どもと遊びについて、育児・子育てにおける親の願いと地域環境について、親の労働と子育てについてなどが含まれている。その結果、37年間という歳月を経て、住環境の近代化など子育てを巡る環境が大きく変化していることが明らかとなった。また、そのなかで、乳幼児実数と乳幼児人口比率の大幅な減少や、育児・子育て世帯の生活条件の悪化が示唆された。そして、子どもの人権を守る地域コミュニティの再生はもとより、人々の交流に欠けた街の再生そのものの必要性が浮き彫りとなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205559831424
  • NII論文ID
    130005484205
  • DOI
    10.11428/kasei.67.0_128
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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