アメリカにおける駐在日本人母親とファミリーレジリエンス、子どもの適応行動について

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タイトル別名
  • Sojourning Japanese Mothers, Family Resilience and Child Adjustment in the U.S.

抄録

複数の先行研究において、駐在員日本人家族は異なる文化の中で暮らす中で、家族機能や子どもの適応行動の問題についての困難に直面していると繰り返し報告されている。しかし、アメリカにおける駐在員日本人家族のレジリエンスについての研究の数は限られている。研究の多くは、母親の精神的健康やストレス、またそれらの因子と子どもの精神的健康との関連性に焦点を当てたものである。駐在日本人家族のレジリエンスと、子どもの適応行動との関連性に焦点を当てた研究は見当たらない。本研究は、ウォルシュ(2006)のファミィーレジリエンス(FRA)の9つのプロセスのコンセプトを適用し、アメリカに駐在する4‐8歳の子どもを持つ家族について調査した。本発表は特に母親によって使われたFRA、及びFRAと日常生活において受けるストレス(SLES),子育てに関するストレス、結婚満足度(KMSS)、母親としてのアイデンティティーの重要性、週末子どもと過ごす時間、及び子どもの適応行動(SDQ)との関連性について検討した。結果:母親は信念体系スコアが最も高かった。FRAは5つの要素:SDQ,KMSS,日常生活の中で受けるストレス、母親としてのアイデンティティーの重要性、週末子どもと過ごす時間との間に相関関係がみられた。KMSSと子育てに関するストレスが、FRAとSLESの関係性に影響を与えていることが分かった。問題解決能力とSDQの間に相関関係があった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205560180992
  • NII論文ID
    130005256297
  • DOI
    10.11428/kasei.68.0_77
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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