大学生における過去および現在の共食状況と 対人コミュニケーションなどとの関連(第1報)

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タイトル別名
  • Relationships between the past and present state of eating together and interpersonal communication in university students: Report 1

抄録

目的 家族との食卓は子供への食育を推進していく大切な時間と場といわれている。本研究では、過去および現在の共食状況と食生活や健康習慣、対人コミュニケーション、精神健康度との関連を明らかにするとともに、継続性についても検討を加えた。今回は現在の共食状況と過去、現在の要因との関連を報告する。<br> 方法 愛知県内のA大学とB大学に在籍する497名の学生を対象とし、平成25年7月に自記式アンケート調査を行った。共食頻度と食生活・共食機能を組み合わせ現在の共食状況4群を作成し、Kruskal Wallis検定を行った。解析にはIBM.SPSSを用いた。 <br> 結果 現在の共食状況4群と過去の食事風景との関連においては、男性ではほとんどの項目 において最良群であるA群が他の群より有意に高かった。女性でも同様であった。また 共食頻度では、女性で朝食、総計に有意差が認められた。 現在の共食状況4群と現在の各要因との関連においては、健康習慣では、男性で食に関する項目、女性では、「適正体重を維持する」でも、現在の共食状況A群の得点平均値が有意に高かった。対人コミュニケーションは、男性では、「親しい人との関係」、「知らない人との関係・働きかけ」、女性では、「人付き合いへの消極性」でも、現在の共食状況A群が他の群より有意に高かった。精神健康度との関連においては、女性でA,B,C群がD群より有意に高かった。 <br>考察 過去の食事風景や共食頻度も重要であるが、現在の共食を良好にする必要性も示唆される。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205560313728
  • NII論文ID
    130005484376
  • DOI
    10.11428/kasei.67.0_203
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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