LED照明下における調理品の視覚的なおいしさ

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タイトル別名
  • Visual palatability of dishes under LED lighting

抄録

目的 近年、LED照明を使用する住宅・飲食店が増えている。LED光源の分光分布は、白熱電球や蛍光灯などの従来光源と異なるため、LED光源下における視対象物の見えは従来光源下における視対象の見えと異なる。本研究は、各種LED照明下における調理品の視覚的なおいしさを明らかにすることを目的とする。<br>方法 色温度の異なる3種の白色LED、及び赤・緑・青のLEDを組み合わせ、色温度や分光分布が異なる計9種の照明条件を設定し、刺身、天ぷら、サラダ、ハンバーグ、ビーフシチュー、コーンスープ、人参スープ、ほうれん草スープの計8種の調理品を視対象として、調理品の視覚的なおいしさ、調理品の色の見え、調理品の見えの自然さ、照明の好ましさの4項目を被験者に評価させた。被験者は、石原式色覚検査に合格した同志社女子大学の学生20名であった。<br>結果 サラダとさしみでは、色温度が高い条件下で視覚的なおいしさ評価が高く、天ぷらでは色温度が低い条件下で評価が高い傾向が示された。ハンバーグでは、色温度条件によるおいしさ評価の差はみられず、同じ色温度であっても分光分布の違いにより評価に差異が生じた。<br>*本研究は、JSPS科研費25282006の助成を受けたものである。また、本研究の実施においては2014年度 同志社女子大学卒業論文生の青木みのり氏の尽力によるものである。ここに記して謝意を表します。<br>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205560662272
  • NII論文ID
    130005484404
  • DOI
    10.11428/kasei.67.0_86
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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