地方都市における高齢者の衣服着用の実態

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タイトル別名
  • Survey of Wearing Conditions of the Elderly in Local Cities

抄録

目的 1年間にわたる広域定点観察法による写真撮影での調査から、地方都市における高齢者の衣服着用の実態を把握し、高齢者に好まれる服装や季節による着衣量の変化を調べることを目的とする。<br>方法 着衣調査は、2014年秋~2015年夏の1年間(11月、2月、4月、8月の合計4回)実施した。実施場所は群馬県高崎市と山梨県甲府市、地域のスーパーマーケットを訪れる高齢者をデジタルカメラで撮影した。調査対象者は延べ766名(男性223名、女性543名)であった。撮影した写真から、男女別に最外層の衣服を、上衣、下衣、類衣服別に分類し、服種別着用頻度を集計し、対象者全数を母数とする着用率を求めた。また、高崎市の調査で協力の得られた高齢者に聞き取りをして着衣量(clo値)を求めた。<br>結果 着装傾向としては、全ての季節において男女共にロングパンツ、スニーカー、ローファー、帽子の着用率が高いことが示された。着衣形態は、夏は上衣を一枚で着るが、それ以外の季節ではジャケット、コートなどの上着を重ね着していた。また、秋季、冬季、春季、夏季における着衣の平均枚数は、男性6.9、9.1、7.1、5.9枚、女性6.8、8.3、7.2、5.8枚であった。本調査で得られたclo値は、男性は秋季1.14clo、冬季1.62clo、春季1.15clo、夏季0.61clo、女性は秋季1.01clo、冬季1.50clo、春季1.01clo、夏季0.54cloであった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205560726016
  • NII論文ID
    130006958496
  • DOI
    10.11428/kasei.69.0_209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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