シワカット率によるしわ外観の新しい評価法

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タイトル別名
  • A new evaluation method for wrinkle appearance using ratio of wrinkle cut

抄録

目的 従来,しわ外観の評価はしわレプリカと観察者が比較し,目視判定によりレプリカの等級をつける方法であった.本研究では,従来の目視によるしわ等級評価法に替えて,商品の性能の差別化がしやすく消費者にもわかりやすい新しいしわ評価法を構築することを目的とした.<br>方法 試料布(日清紡提供)として綿,麻,毛,絹,ナイロン,アクリル,ポリエステルなどの白布8種類と綿・ポリエステル混紡布,綿布,ポリエステルシャツなど計36種類の色柄布を用いた.洗浄は,一般家庭用洗濯機を用いて洗い15分間,すすぎ2回,脱水7分間の条件で実施した.カラースキャナを用いて解像度20dpi、画像領域を504×504pixelの条件でテクスチャ画像を取り込んだ.画像解析により,角二次モーメント(ASM),コントラスト(CON),相関(COR),エントロピー(ENT)の4つ同時生起行列特徴量求めた.<br>結果 目視判定結果とシワカット率の相関性について検討した.白布では特にシワカット率としわの5段階評価値との間で非常によい直線的な関係が得られた.このことから,シワカット率算出式はしわ等級にも変換できるので,消費者にもわかりやすい評価パラメーターとして,また商品の性能を細かく差別化できる手段として有効であると判断した.色柄布では,洗濯による色落ちなどによってデータのバラつきが大きくなるが,色柄のついた布にも算出式の有効性が高いと判断された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205560732032
  • NII論文ID
    130006958506
  • DOI
    10.11428/kasei.69.0_196
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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