生活保護世帯の生徒への学習支援

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タイトル別名
  • Comparative Narratives for Study Program of household receiving welfare

抄録

生活保護世帯の生徒への学習支援<br>はじめに                    <br>生活保護世帯の子どもは、経済的に貧困で、学校生活に不適応な状態にある例が多い。教育や福祉等のサービスを必要とする子どもに対して援助者はどう支援していくのかという今日的課題がある。貧困世帯への自立支援プログラムが整備されているが、当事者として子どもがどう関わっているのか。子どもと援助者の関係性の面から子どもの自立支援を検討する必要があると考える。<br>目的 <br>高校進学支援プログラム(以下、学習支援プログラム)を実施するM県の生活保護課ワーカーのインタビュー調査から事例を取り出し、学習支援教室を運営する教育支援員と生活保護ワーカー、対象世帯の保護者、生徒(中学生)の関係性に着目し、援助者の支援行為パターンを明確にする。<br>方法 <br>1 調査対象者 学習支援プログラムを実施するM県k市の生活保護課担当ワーカー(以下CW)2名<br>2 調査方法 CWに学習支援プログラムの開始から現在までの実践について半構造化面接を行い事例の部分を記録データとしてデキゴトバナシ表、有向グラフの作成と縮約を行った。<br>結果と考察 <br>学習支援プログラムの事例から生活保護世帯の生徒、保護者、教育支援員、CWを行為者とするデキゴトバナシ比較分析を行った。対象生徒の参加や保護者への支援で効果があったとされる事例では、教育支援員及びCWが対象世帯の家庭訪問を繰り返し行い、保護者の事情と生徒の希望を踏まえながら交渉していた。さらに生徒への学校(教員)からの支援、保護者への教育支援員の支援、CWの生徒への支援の間に教育支援員の生徒への支援が実施されていることが分かった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205561007232
  • NII論文ID
    130005470177
  • DOI
    10.11428/kasei.64.0_266
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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