e-Learningを利用した被服関係カリキュラムの横断的展開(4)

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Crossing-like Development of the Clothing-related Curriculum by Using E-Learning Proto-systems(4)
  • 横断コンテンツの利用効果と課題
  • Effects and Future Subjects towards Introducing Multi-contents System

抄録

<b>目的 </b>我々は、LMSを用いて被服関係の分野別コンテンツをリンクさせることで授業間の溝を埋め,学生が被服学を総合的に理解できる横断コンテンツを作成し,その効果的作成方法を検討し,第3報にて報告した.本報では,作成した横断コンテンツを実際に運用するにあたり,その利用効果と課題について検討したので報告する. <br><b>方法</b> 実験は,スカート製作を取り上げ,他の被服系科目の中でスカート製作と関連する繊維,組織,スカートのデザインと特徴,タイトスカートの製図,パターン展開,部分縫い,素材の描き方など領域を跨る内容の15項目についてテストを行った.被験者は被服系基礎科目のみ履修しスカート製作未履修の1年生107名,スカート製作および被服系専門科目履修後の3・4年生62名である.さらに3・4年生には第3報で作成した横断コンテンツの中からスカート製作に関わるコンテンツを選択し学習した後、同じ質問に回答させた.同時に各コンテンツの理解し易さ16項目について5段階で評価させ,その効果と課題について検討した. <br><b>結果 </b>15項目のテストの結果,被服系基礎科目のみ履修した1年生の正解率は52.7%であるのに対し,3・4年生のコンテンツを見る前の正解率は57.5%と,スカートを2年次に製作し,さらに被服系専門科目を履修しているにも関わらず,ほとんど変わらなかった.しかし,コンテンツアクセス後のテストでは正解率が72.8%に上昇し,1%水準で有意な差が認められた.また理解し易さのアンケートにおいても5段階で平均4.24と高い評価であり、学習効果が認められた.なお,本研究は平成21年文部科学省科学研究費補助金の助成を受けて行った.<br>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205561073152
  • NII論文ID
    130005470151
  • DOI
    10.11428/kasei.64.0_198
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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