大学生のブランドに対する意識について

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  • College Student's Conscious of Brand

抄録

【目的】現在、海外ブランド品を購入する客のうち3分の1を日本人が占めるといわれており、ブランド店の百貨店への参入をはじめ店舗数の拡大が続いている。不況が続く中でも高価なブランド品は売れ続け、人々のブランド指向は高まり、若者の間ではバッグや財布、アクセサリー、時計、靴などブランド品を身近に所持している傾向が伺える。ブランド品を所持する理由としてブランドが持つ伝統や信頼に裏付けられた品質の良さなどが考えられるが、本研究では、大学生に支持されているブランドに対する意識ついて明らかにするために、大学生のブランドに対する態度、ブランドイメージについて調査を行った。【方法】まず、自由記述により若者が知っているブランド名を収集し、上位15ブランドを選び本調査に用いた。本調査では中国および九州地区の大学、短期大学に在籍する学生を対象に、2002年11月、集合調査法による質問紙調査を行った。配布数102票、有効回収率98.0%であった。主な調査項目は15のブランドに対する態度(認知的・情緒的・評価的・動機的・行動的次元)、最も好きなブランドおよびそのイメージである。【結果】15のブランドの認知度は男女とも高かった。品質の良さについてはいずれのブランドにも肯定する者が多く、特に女子学生にその傾向が強い。欲しいブランドは男子学生はロレックスとオメガ、女子学生はティファニーと答える者が多い。持っているブランドは男子学生にナイキ、アディダスと答えた者が多く、男女間で有意差がみられた。一番好きと答えたブランドは1位がグッチ、2位がティファニー、3位がナイキであった。グッチについては男女とも大人っぽく、都会的で、現代的で、高価なイメージを抱いていた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205561491712
  • NII論文ID
    130005440287
  • DOI
    10.11428/kasei.55.0_194_2
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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