健常児と障がい児が共に学ぶ統合教育

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タイトル別名
  • Integrated Education for Non-Challenged and Challenged Students'
  • Derived from Teachers' Reseach in Tokyo
  • 東京都下三地域の小・中・高等学校教員を対象とした調査から

抄録

目的 通常の学校に通学する障害のある子どもの統合教育について、実技教科(家庭科・音楽科・保健体育科)を担当する教員の意識と統合教育の取り組みについて調べた。この調査結果を基に、特別支援教育における東京都下の統合教育について探ることにより、福祉教育の在り方を考察する。<BR>方法 2010年8月3日から8月31日にかけて、東京都下3市(小平市、国分寺市、東村山市)にある市立小学校(13校)・中学校(21校)及び都立高等学校(14校)の実技教科(家庭科・音楽科・保健体育科)担当教員を対象とした郵送法による質問紙法調査を実施した。その結果48校(有効回収率54%)の回答を得た。<BR>結果 調査結果から通常の学校に在籍する教員の統合教育に対する意識には、賛否両論が混在していることが示唆された。統合教育に関しては、「専門的な知識を持たない」ことや「専門家としての教員の配置」がないことを理由に消極的な対応を示していることが窺えた。その背景には、特別支援学校教員免許状取得問題や教員養成課程の動勢、及び東京都の「特別支援教育第3次推進計画」が進められている最中であることから、現場はその推移を見ているとも受け止められた。他県で実施された調査結果と比較検討することにより今後の統合教育の方向性を探った。<BR>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205561581568
  • NII論文ID
    130006958827
  • DOI
    10.11428/kasei.63.0.145.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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