女子大生の衣服選択に関する意識と実態

書誌事項

タイトル別名
  • Consciousness and the actual conditions for clothing selection of the female university students

説明

目的 衣生活の形態も変化し,量・質・価格など個人の考え方に対応した「服を選ぶ方法」が提供されつつある。従来の百貨店,マ-ケット,専門店に加えて古着やネットによる衣服購入も利用されているなか,個々の衣生活を快適に過ごすためには,環境保護も踏まえた衣服選択情報を教育現場や消費社会に提供する必要がある。また消費社会に影響を大きく及ぼす学生たちの衣生活の現状を,被服教育に携わる立場として把握しておくことは,学生の被服に対する興味・関心を高めさせ,授業の理解を支援することにつながると考えられる。そこで本研究では,女子大生の衣服選択に関する意識と実態を調査し,その特徴を捉えることを目的とする。<BR> 方法 関東,中部,関西,中国,四国地区の大学在籍の女子大生471名(平均19.2歳 SD=1.35)を対象に,質問紙調査を行い,分析を行った。質問はファッション情報源(10項目),衣服の購買行動(16項目),日常の衣生活行動(45項目),衣服購入時の意識(14項目)に関する内容で,5件法による回答とした。調査時期は平成22年4月~6月である。<BR> 結果 ファッションに関心があると回答した学生は96%と非常に多かった。またその情報源について主成分分析した結果,店員,タレント・モデルの服装,ファッション雑誌,売り場の陳列商品などをほぼ均等に取り入れる総合性と,それらの情報に対する距離の大きさすなわち親近感の2成分が抽出された。TPOについては衣服購入時,着装時ともに考える人が多く,77%の人が考えていた。日常の衣生活行動について因子分析をした結果,積極性,流行性,他者評価性,経済性,個性の5つの因子が抽出された。また衣服購入時の意識について因子分析をした結果,品質,適合性,デザイン,流行の4因子が抽出された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205561593728
  • NII論文ID
    130006958838
  • DOI
    10.11428/kasei.63.0.136.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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