買い物時の意識変容による容器包装類削減効果

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タイトル別名
  • The container packing reduction effect by the conscious change at grocery shopping

抄録

目的 我が国の一般廃棄物の排出量は,ここ何年かは減少傾向にあるものの,2013年度の家庭から出るごみ排出量は972g/人・日となっている。また家庭から出るごみの内訳を見ると約60%が容器包装類となっている。そこで,本研究では特に食品・食材の購入時の容器包装類の削減に焦点を当て,モデル献立をもとに,容器包装削減を意識して買い物を行うことで,家庭でどの程度容器包装削減が可能かを定量的に把握することとした。<br>方法 特に意識せずにいつも通り買い物をした場合と容器包装削減を意識して買い物をした場合の容器包装類の重量を,朝食,昼食,夕食のモデル献立を元に計量を行い,その結果を比較した。また,店舗ごとでレジ袋の取り扱いや容器包装削減に関し,特出した取り組みがあるかどうか確認した。<br>結果 献立による差はあるものの,容器包装削減を意識して容器包装削減を意識して買い物をした場合,朝食献立で36%,昼食献立で56%,夕食献立で41%の削減効果が得られた。平均すると1日分の食事の買い物による容器包装削減効果は43%となった。削減効果が大だったものに、レジ袋をもらわない、野菜は包装がないもの、加工食品は包装材の少ないものを選ぶなどが効果的であった。買い物時には,価格や産地,購入量だけでなく,鮮度や品質などに加え,容器包装の少ないものを選択することもグリーンコンシューマー的視点に立って重要であると考える。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205561691648
  • NII論文ID
    130005256253
  • DOI
    10.11428/kasei.68.0_282
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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