大学の消費者教育に導入するルーブリック評価の提案

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タイトル別名
  • Introduce rubric evaluation in consumer education classes at university

抄録

目的 消費者教育では公正かつ持続可能な社会の形成に積極的に参画する社会の構築を目標としている.目標達成のためには個人的意思決定能力と協働して社会を変えていこうとする社会的意思決定能力が必要であり,大学での主体的な学びがその基盤作りとなる.そこで,アクティブラーニングを用いた授業研究の一環として,プレゼンテーションにルーブリック評価を導入する授業法を提案することを目的とする.<br>方法 多様化する市場において合理的かつ倫理的,主体的な消費行動ができる「自立した消費者」の育成を目標としている講義科目「消費生活論」の授業に,持続可能な社会の構築のためのエシカル消費と環境・開発問題(フェアトレード)をとりあげ,ルーブリック評価を導入したKP(紙芝居プレゼンテーション)法を用いる. <br>結果 学生が予習してきた内容をもとにグループで話し合い,まとめた結果を発表するKP法にルーブリック評価を用いる.評価規準(学修到達目標)は,公正な経済社会の形成に関する知識・理解(エシカル消費等の基礎知識,消費が社会に与えている影響),公正な経済社会の形成に向けた思考力・判断力(開発途上国の児童労働,貧困等),公正な経済社会を形成するための問題解決力・協働力(自らのライフスタイルと消費行動),公正な経済社会の形成を提言する表現力(プレゼンテーション力)等を設定する.スケールは3段階(A~C)とし,評価表を用いた授業を提案する.<br> 今後は,授業を実践しその効果検証を行うつもりである.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205561864576
  • NII論文ID
    130005790876
  • DOI
    10.11428/kasei.69.0_267
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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