当院における5S活動導入の試み(第1報)
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- 平嶋 隆浩
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 田中 正宏
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 内山 恵典
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 鈴木 千恵美
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 河島 徹
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 内田 敏男
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 満冨 一彦
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 塩谷 幹雄
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 河島 奈央子
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 高橋 美紀
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 長谷川 優子
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 鹿野 悠実
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 中村 哲也
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
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- 松本 厚子
- 磐田市立総合病院リハビリテーション技術科
書誌事項
- タイトル別名
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- 医療安全の観点から
抄録
【目的】業務の効率化や安全管理の観点から工場などでは5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動が展開されており、工事現場などでも5Sの内容が明示されているところをよく目にする。医療事故も職場環境や業務の運営方法に問題があることが多く、当院では病院全体の取り組みとして外部コンサルタントを導入して平成19年4月よりこの5S活動を始めた。その中で、5S導入の概略とリハビリ部門の活動の様子について報告し、今後の展望も含めて考察する。<BR>【方法】院長直結の部門として5S推進事務局を立ち上げ、教育担当看護師長を委員長とし、以下管理課・医事課・医局・各病棟・各外来診療部門・医療技術部門の各代表者1名を選出し、構成した。事務局ではコンサルタントの指導を受けながら活動の企画・立案をし、委託業者も含めた全部門に活動を指示して取り組んだ。各部門には事務局委員とは別にリーダー・サブリーダーを各1名ずつ選出し、この選出者を中心に各部門で事務局からの指示の下で活動を展開している。抄録締切日時点では整理・整頓まで進んでいるが、発表時には清掃まで取り組む予定になっている。整理は不要な物の廃棄・再利用などを選別し、再利用可能な物については物品名や写真を情報共有システムを利用して全部門に公開し、必要な部門で使用した。整頓は置き位置決めやファイル背表紙のラベル明示、物品管理棚の責任者表示などを行った。また床の清掃が容易に行なえるよう、すのこにキャスターをつけて動かしやすくした。物品には定数管理を導入した。<BR>【結果】物品の保管場所を明示することにより、すぐに取り出しやすい環境が構築でき、時間のロスが少なくなった。清掃が床下の隅まで行えるようになり、清潔感が増した。定数管理導入により、無駄な発注を避けることができた。配線コード類は床に這わせずにできるだけまとめて見えない部分に配置したりすることによりつまずきや断線などの防止に努め、外観もよくすることができた。<BR>【考察】現在は5Sの第2段階であり詳細なデータとしては出せていないが、不要な物を廃棄することで乱雑な外観が整理され、清潔感のある部門のイメージが出てきた。整理・整頓場所をいくつかのグループに分けて行っていたため、整理・整頓開始当初は置き場所が変わったりしたことで多少の混乱を生じていたが、2週間ほど経つと物の配置がスタッフに周知され、探すことがほとんどなくなった。また、スタッフ全員で行なうことで整理・整頓意識が高まり、乱雑に置かれることがなくなった。<BR>【まとめ】5S活動実施における当科の取り組みを紹介した。これは病院全体の取り組みであり、最終目標は医療安全を見据えたものである。現在は職員への意識づけを行なっているが、業務の効率化や安全管理においては工場では大きな効果を上げており、当院も2年後・3年後は医療安全に関する報告が行なえるよう努力していく。
収録刊行物
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- 理学療法学Supplement
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理学療法学Supplement 2007 (0), G1737-G1737, 2008
公益社団法人 日本理学療法士協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205567918080
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- NII論文ID
- 130005016373
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可