類人猿にみるヒトの性(さが)
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- 古市 剛史
- 京都大学霊長類研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Human nature in great apes
説明
人類発祥の地アフリカには、ヒトに最も近い類人猿のチンパンジーとボノボが住んでいる。見た目にはほとんど区別がつかず、メスが集団間を移籍する父系社会を作る点でも共通しているが、その行動には大きな違いがある。チンパンジーではオスたちがメスをめぐって激しく競合し、競合を勝ち抜くための高い社会的知能を見せる。一方、ボノボでは、父系社会でありながら息子たちに強い影響力をもつメスたちが集団の真ん中に集まって主導権を握り、比較的平和な社会を作っている。これらのいずれの性格をももつ私たちヒトは、ますます競合が強まることが予想されるこれからの地球社会をどう生き抜いて行くのだろうか。
収録刊行物
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- 石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
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石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 2016f (0), 1-, 2016
公益社団法人 石油学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205586490112
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- NII論文ID
- 130005295569
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可