Ru-Ni/Mg(Al)O触媒によるプロパンの酸化的改質

DOI
  • 竹平 勝臣
    広島大学大学院工学研究科物質化学システム専攻
  • ダリン リ
    広島大学大学院工学研究科物質化学システム専攻
  • 宍戸 哲也
    京都大学大学院工学研究科分子工学専攻
  • 近江 靖則
    広島大学大学院工学研究科物質化学システム専攻
  • 佐野 庸治
    広島大学大学院工学研究科物質化学システム専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Oxidative reforming of CH<sub>4</sub> over Ru-Ni/Mg(Al)O catalysts

抄録

Mg(Ni)-Alハイドロタルサイトから調製したMg(Ni,Al)O粉末を硝酸Ru水溶液中に浸漬し、焼成、還元して調製したRu-Ni/Mg(Al)O触媒を用いてプロパンの酸化的改質反応を行った。この触媒は高い活性を示すと同時に、酸化的雰囲気でもNiの酸化による劣化を示さず、また耐コーキング性にも優れた特性を示した。この高い活性と耐久性とは、酸化的雰囲気においてもNiが酸化されにくく、金属状態を保つことによるものであり、これにはRu上でのプロパンからの水素生成とそのスピル・オーバーが重要な役割を有することが分かった。さらに、触媒上でのコーキングは、プロパンのクラッキングにより生成するエチレンなどの不飽和炭化水素により顕著になるが、これはNiが酸化されることにより促進される。このRu-Ni二元金属触媒はNiが還元状態に保たれることにより、クラッキングを起こすことも殆んど無く、高い耐コーキング性を示すことが分かった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205586960384
  • NII論文ID
    130005018160
  • DOI
    10.11523/sekiyu.2007.0.53.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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