セメント工場から発生するK パウダーからのセレン回収方法の基礎検討

書誌事項

タイトル別名
  • A basic study of a recovery process of selenium in K-powder generated from cement plants

説明

セメント工場で発生するKパウダーからのセレン回収技術の基礎検討として、Kパウダーからセレンを効率的に溶出させる化学的条件の検討、およびセレン還元菌Pseudomonas stutzeri NT-Iを用いたKパウダー溶出液からのセレン除去を試みた。Kパウダーから、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸水素二カリウム、およびクエン酸三ナトリウム・二水和物を溶出助剤として用い、セレンを25~40 mg/lと極めて高濃度で含む溶出液を得ることができた。このときKパウダー全体の溶解量は、助剤により大きく差が出た。リン酸水素二カリウムおよびクエン酸三ナトリウムによる溶出液から、NT-I株を用いて最高で約70%という良好なセレン除去率が達成できた。セレン除去時のそれぞれの溶出液の呈色が異なったことから、水相からのセレン除去に溶出液中の成分が影響していると示唆された。溶出液組成およびセレン除去形態を考慮したセレン溶出条件・除去条件の最適化の必要性が明らかとなった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205589242112
  • NII論文ID
    130004631519
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.22.0.100.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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