中国の廃プラスチックの再生利用に関する分析研究

  • 孟 祥鳳
    早稲田大学大学院環境エネルギー研究科
  • 吉田 徳久
    早稲田大学大学院環境エネルギー研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Analytical studies on recycling of waste plastics in China

説明

2000 年以降、廃自動車・廃家電の再生利用と並んで、廃プラスチック(廃プラ)の再生利用の促進が世界中の国々で重要な課題と なっている。諸外国(先進国)では、廃プラの再生利用の目的は主に循環型社会の形成促進や、廃棄物の最終処分場のひっ迫の緩和 などにあるが、中国では国内のプラスチック原材料の不足を補うという極めて現実の経済的背景を持っている。特に近年は、国内の 廃プラの回収利用のみならず、世界各国から廃プラを輸入して再生利用に充てている。2008 年の 世界金融危機の影響にも関わらず、 廃プラの輸入はなお年々増加してきた。一方、中国の廃プラの再生工場の数は全国で 2 万以上に上るが、このうち約7割は個人経営 の零細企業で、環境や労働安全対策が不十分のため、深刻な環境汚染を引き起こしている。そのため、政府は 2005 年以来、様々な環 境規制や誘導的な対策を講じてきたが、現状を改善するためには長い時間が必要であると見込まれる。 

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205589378944
  • NII論文ID
    130005453270
  • DOI
    10.14912/jsmcwm.23.0_139
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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